[チャート]海のプランクトンには貝のように殻をもつものがいます.その殻にも2種類あり,ひとつは石灰質(チョーク質)の殻を持つもの,もうひとつは珪質(ガラス質)の殻を持つものです.海は深くなるにつれ,水圧が上昇して石灰質のものは溶けやすくなっていきます.そして約4000m以上の深さになると,石灰質のプランクトンの殻は海水に溶けてしまいます.遠洋の深海底には泥や砂も陸からは届きません.ですから,4000m以上の深海底には,ガラス質のプランクトンの殻だけが海底に堆積していることになります.それが最終的には「チャート」というガラス質の石となるのです.チャートのつくられる速度は非常に遅く,数センチできるのに数万年かかるといわれています.チャートは温根別・剣淵町・朝日町など,士別周辺ではあちこちに見られます.