<オフィオライト> オフィオライトは岩石の名前ではなく、過去の海洋地殻を示す一連の地層のユニットです。一般に海洋地殻は、上部マントル上に海嶺で発生した海洋プレート(中央海嶺玄武岩=MORBと呼ばれる玄武岩質の岩石)が乗り、その上に海底火山の噴出物である玄武岩質の溶岩や凝灰岩、深海底堆積物であるチャートなどが乗り、徐々にプレートが陸地に近づくにつれ,泥岩や砂岩といった粗粒の堆積物が堆積されていきます。海山などには珊瑚礁が形成され、それが石灰岩として挟み込まれたりするのです。これらの一連の地層が保存されたものをオフィオライトと呼ばれています。
 通常このようなものが地表に上昇してくることはあまりありませんが、士別では実際にそのようなことが起こった場所として注目されるのです。