第101回 (2017年1月 更新)
士別市朝日町岩尾内湖のサックル林道(その2)

 このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい.

士別市朝日町岩尾内湖のサックル林道の続きです。
 林道の北側には沢があり、多くのはんれい岩類が落ちています。画像ははんれい岩です。比較的均質で縞模様がないタイプですね。
 特別学芸員の石井彰洋さんが薄片を作ってくれました。やや細粒な感じですね。これは結構浅いところで冷却されたモノでしょうか。
 Ishihara et al.(1998)の論文では、この地域の斑れい岩から2300万年前という年代が報告されており、前田ほか(2014)の論文では、ホルンフェルスから1800万〜2000万年前という年代が報告されています。また、少し離れた場所では4000万年前よりも古い時代の深成岩が見つかっており、この地域は長期間にわたって地下の火成活動が続いていたことになります。これを日高火成活動といいます。

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