第78 回 (2010年6月26日更新)
士別市上士別の石灰山

 このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい.

 士別市上士別の石灰山の露頭を紹介します。石灰山が登場するのは3回目ですが、前回の登場はなんと2002年です。内容は同じようなものになりますが、しばらく取り上げていないと言うことで、士別市立博物館恒例の地質めぐりで訪れたときのようすを紹介しましょう。では、探険スタート!
 今回は、石灰岩を採掘している北海道農材工業さんにお願いして、「新士別鉱山」と呼ばれる石灰山を見学させてもらいました。バスで登りましたが、かなり勾配がきつく、道路もでこぼこしていて、探険ムードが盛り上がります。最近は舗装していない道路を走る機会も少なくなりましたね。ガタゴトとゆっくり山を登っていきます。
 頂上付近に登りました。いたるところに灰色の岩石が見られ、山全体が石灰岩でできていることがわかります。重機で石灰岩を崩していました。石灰岩は岩石の中では最も軟らかい部類で、比較的簡単に割ることができます。石灰岩は土質の改良など、いろいろな用途があるそうです。昔は石灰岩はコンクリートの原料として採掘されていましたが、今はコンクリートの原料にするのは海外から輸入された石灰岩を使うようです(続く)。

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