第79回 (2010年7月6日 更新)
士別市上士別の石灰山(その2)

 このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい.

 士別市上士別の石灰山(新士別鉱山の探険の続きです。
 「お〜い、近寄ってのぞき込んだら危ないよ〜!」前回紹介したように、石灰山の石灰岩は重機で山を崩して採掘していますので、山には写真のような段差や崖がたくさんあります。この段差はそれほど大きいものではなく、のぞき込んでもそんなに危なくはありませんが、大きな段差だと危ないですね。また、石灰岩は、崩したものを雨水にさらしておくと一部が溶解してまた固まり、ゆるく接着された状態になることがあります。そうすると、一見しっかりした岩盤のように見えて、上に乗るとドサッと崩れてしまうことがありますので、こういう地形は「要注意」なんですね。
 とはいえ、「探検隊」ですから、近寄って観察します。石灰岩の大きな固まりがたくさんあります。何かを探しているように見えますね。そうです。この日はみんなで化石を探していたんです。石灰岩の多くは「古代のサンゴ礁」です。上士別の石灰山もそのように考えられています。ですから、そこにはサンゴをはじめとした、海に住んでいた生物が化石となって残っている可能性があるのです。さて、成果はいかに?

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