第83回 (2010年9月5日更新)
士別市上士別の採石場(その1)

 このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい.

 士別市上士別の国道北側にある採石場を紹介します。ここは前回紹介した石灰山の近くにあり、博物館の地質巡りで石灰山の後に観察しました。山本組採石工業さんのご協力により観察させていただきました。この露頭は2007年に5回に渡って詳しく紹介した場所ですので、今回は簡単に紹介しましょう。
 バスで露頭に向かいます。こちらの山は国道のすぐ脇ですので、山に登るということはありません。すぐに露頭に到着しました。
 さすがに採石場だけあって、巨大な露頭です。黒い岩石の垂直の崖がそびえ立っています。ここの採石場では、「黒色頁岩」を採取しています。中生代白亜紀の深海底に堆積した泥が岩石(泥岩)となったもので,一部はそれにマグマの熱が加わって硬くなっており,これを「ホルンフェルス」といいます。ホルンフェルスは非常に硬く,ハンマーでたたくと火花が出ることもあります。実は火花が出る原因は,「岩石が硬い」ということだけではないんですが・・・。

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