第89回 (2011年8月 更新)
士別市温根別のマムシ沢(その1)

 このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい.

 士別市温根別のマムシ沢を紹介します。ここも以前紹介したことがありますが、士別を代表するナゾの岩石「リヒテライト」が見つかった沢です。地球の内部構造を研究している学者さん達からはよく知られているこの沢、久しぶりに行ってみましょう。
 車で温根別ダムのに行き、ダムサイトを渡ると林道に出ます。二股を右に向かう林道がマムシ沢に沿った道です。途中、崖が崩れて岩石が転がっていたり、夏場は道路に木の枝が覆い被さってきたりして、なかなか前に進むのが大変な道です。前は沢まで車で行けましたが、途中で降りて歩きました。
 マムシ沢です。いろいろな岩石がゴロゴロしていますね。この沢で見られる岩石のひとつひとつが、地球の内部の様子を知らせてくれるカギなのです。その辺の川原では見ることができない、不思議な岩石ばかりです。
 こんなに大きな岩石もあります。こんなに大きな岩を動かす水の力って、本当にすごいですよね。温根別は以前も鉄砲水が出て大変だったときがありましたが、この岩石もそんなときに流されてきたのかもしれません(続く)。

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