第97回 (2015年11月 更新)
士別市朝日町金山の沢(その1)

 このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい.

 士別市朝日町ポンテシオダム上流の「金山の沢」を紹介します。このコーナー初登場の場所です。朝日町は非常に面積が広く、士別市は朝日町と合併して広大な都市となりました。その中でも最も東端に位置するのが天塩岳周辺地域です。
 士別市朝日の岩尾内湖を抜けてさらに国道を南東に走らせると、ポンテシオ湖に出ます。ここは釣りで有名な湖で、ニジマスやブラウントラウトなどが釣れるそうです。周辺に集落はなく、本当の大自然って感じの場所ですね。この湖を抜けて道道101号線を南に進むと金山の沢に着きます。
 金山の沢に降りてみましたよ。さすがにここは川の最上流域ですので、岩石が大きくて形も角張っていますね。小学校理科の教科書に出てくる写真のようですね。小さな滝もありました。
 川が屈曲したところで、こんな風に大きく崩れてしまっている所がありました。川が増水したときの浸食によるものですね。大きな角張った岩石がたくさんあって、洪水時には大暴れする川だということがわかります。すごい勢いで土石流が流れたのでしょう。樹木もたくさん倒れています。これが街の近くだったら自然災害だなんだと大騒ぎになる状況です。自然災害って、人が住んでいる環境がちょっと変化しただけで「災害」と呼ばれるわけで、人がいない場所では同じ事が起きても災害とは言わないんですね。さて、この川原にあるたくさんの岩石は、どのような種類の岩石なのでしょうか(続く)。 

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