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国道40号線沿いの露頭ですが現在は観察できません.中生代の塊状(?)玄武岩と泥質岩です. 春の残雪の時期にこの崖を登っていったとき,頂上に夏毛に変わり始めた野ウサギがいました.ウサギは私に驚いて逃げ出したのですが,30メートルほど走った所で急に止まってしまったではありませんか! 「なんで遠くに逃げていかんのだ?」と思ったら,そこは残雪の場所.そう,このウサギは自分が夏毛に変わり始めたことを知らなかったようです.「自分は白い」と思いこんでいて,白い雪の上でじっとしていたというわけです.思いっきり目立ってました.そのときの写真は,バックアップに失敗したとき消失してしまいました.残念. |
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高速道路の工事のために,上の写真の露頭は削られてしまい,露頭の右上にあった玄武岩はなくなってしまいました.そのかわり大量の凝灰岩が露出し,下の方には「凝灰質ではない」砂岩泥岩互層が出現しています.「剣淵町その1」と,露頭探検隊で紹介している刈分川層の砂岩泥岩互層によく似ています. |
時代は一転して新生代です.新第三紀中新世の地層で,「美深層」といいます.1400万〜800万年前の地層で,火山性の地層で,溶岩や土石流などが多い地層です. 写真は剣淵町西岡の露頭ですが,大きな安山岩の礫が入っており,土石流堆積物と思われます.地層が赤いのも特徴です.この地層の堆積後,熱帯のような気候になった時代があるという説があり,そのため土が赤くなったものとも言われます. この露頭の安山岩礫は840万年前のものと測定され,美深層では最も新しいものです. |
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剣淵町西原学園というところの,工房です.「剣淵粘土」を使って焼き物をつくっています.「ナゾ」のコーナーにも書いてありますが,元は2億年ほど前の大陸性の砂が数万年前に黄砂として飛来し,堆積したものだそうです(地質研究所・M.Y氏による). | |
これは剣淵町十線の,剣淵泥炭です.工事現場で観察されたものですが,今は見られません.新生代第四紀の地層で,気温が低く植物が完全に分解されない状態が続き,このような真っ黒な地層ができました.中には花粉なども残されており,当時の気候が復元されています. |
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