斑れい岩
Gabbro


岩尾内湖の石碑.
(かんらん石斑れい岩)
岩尾内湖東岸の斑れい岩.
岩尾内湖サックル林道
細粒斑れい岩

朝日町 岩尾内湖
新生代新第三紀

 朝日町岩尾内湖付近には,トロクトライト・かんらん石斑れい岩・ノーライト・閃緑岩・斑れい岩ペグマタイトなど,広く塩基性深成岩が観察されます.中生代白亜紀の海洋プレートであったとされる「下川緑色岩体」の延長部に位置し,分布なども調和的であることから,かつてはそのプレートの部分溶融による深成岩とされていました.しかし,付近には中生代の地層とは無関係とも見える分布の,新第三紀の日高火成活動による深成岩も見られます.この斑れい岩類は,新生代の「日高火成活動の産物」であるというのが最近の見解のようです(新潟大学M先生による).
 岩尾内湖のサックル林道には,珍しい黒雲母を含む斑糲岩が見られたり,大きな角閃石が入っているものがあったりして,このあたりの斑糲岩が“普通ではない”ものであることを教えてくれます。