緑色岩(含石灰岩ゼノリス)
Green Stone


緑色岩の薄片
剣淵町弥栄川の緑色岩 同 緑色岩の薄片写真
石灰岩ゼノリスを含む緑色岩
(赤く見えるのが石灰岩)
赤色の緑色岩中の石灰岩ゼノリス
(実体顕微鏡写真)

剣淵町弥栄川
中生代白亜紀

 「緑色岩」は,玄武岩質の岩石が弱変成を受けたものに対して使われる言葉です.広い意味では斑れい岩なども含みますが,一般的には「元は玄武岩または玄武岩質の凝灰岩で,その構造を残す岩石」を指します.士別付近にはたくさんの緑色岩があります.写真の緑色岩は,剣淵町彌榮川のイドンナップ帯のものです.ゼノリスとして大理石(晶質石灰岩)が含まれ,おそらく海底火山の玄武岩質溶岩が噴出した際に,海洋島の石灰岩(サンゴ礁)を巻き込んだものと思われます.