剣淵町刈分川上流(剣淵町東町)の採石場の露頭探険です。2007年6月に博物館の地質巡検で訪れたときの様子を紹介します。前回、上士別の採石場の黄鉄鉱探しのお話をしましたが、剣淵のこの露頭でも同じように黄鉄鉱探しをやりました。 |
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バスで露頭に向かいます。こちらの山は国道のすぐ脇ですので、山に登るということはありません。すぐに露頭に到着しました。 |
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さすがに採石場だけあって、巨大な露頭です。まっ黒い岩石の崖がそびえ立ち、崩れた岩石がゴロゴロしています。ここの採石場では、「黒色頁岩」を採取しています。中生代白亜紀の1億年ほど前の深海底に堆積した泥が硬くなってできた岩石です。1億年も地下に閉じ込められていたのに、とてもきれいな岩石です。 |
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一面が黒い岩石の巨大な露頭ですが、よく見ると、地層の縞模様が見えます。ハンマーで割ってみると平板状に割れます。海底で泥がゆっくり平らな地層をつくりながら堆積した証拠です。断層もありました。斜面を登りながらゆっくりと地層を観察しました。 |
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これが露頭の黒色頁岩です。白っぽい縞が見えますね。これは地層です。少し細かく波打っている部分もあり、古代の深海底での水の流れが記録されているのです(続く)。 |