士別市剣淵町刈分川の採石場の続きです。 |
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露頭の頂上に登ってみました。あれ?下からも見えて気になっていたんですが、黒い岩石ばかりの露頭なんですが、上の方は茶色になっています。遠くの方を見てみても、やっぱり上の方がはっきりと色が違っているのがわかりますね〜。黒色の岩石が、地表に近いところは風化して茶色になったのでしょうか? |
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茶色の部分と黒色の部分の境界部分を見てみましょう。左側が茶色、右側が黒色部分ですが、すごく境界がはっきりしていますよ。境界は直線的ではなく、とても不規則な凹凸があります。それに、地層をつくっている岩石もちがうもののようです。これは風化して色が変わったというわけではありませんね。風化の場合は境界部はこんなにはっきりと色が変わっていることはありません。もっとぼんやりしています。 |
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もっと近づいてみると・・・。上の茶色の部分の砂の地層には、丸い礫がたくさん入っていました。なんとこの茶色の地層は、川でできた地層なんですね。中生代の深海底の地層が川の地層におおわれているなんて、不思議ですね。これは、だいぶ前にこのコーナーの朝日の露頭で紹介したものと同じで、「不整合」というものです。中生代の地層の岩盤の上に新生代になって川が流れ、中生代の地層を削って堆積したものなののです(続く)。 |