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マムシ沢です.うす茶色に見える岩石は蛇紋岩やかんらん岩です.この沢では温根別ダム近辺とは違って,かんらん岩は完全には蛇紋岩化されていません.沢は浅くて歩きやすいですが,なにせ道がないのでここは水の中を歩くしかありません.クマ出没の可能性も高いです.私は何十個か鈴やベルをつけて,ホイッスルを吹きながら歩きます(大声で歌ったり・・・). |
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露頭は多くありませんが,ポツポツと点在しています.これはドレライト(粗粒玄武岩)の露頭です.地下の岩脈だったものでしょう.写っているのは石井彰洋さん.2001年5月に行ったときですが,私は川で転倒し,全身ずぶぬれになってしまいました.ま,よくあることで・・・・・.
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ハイアロクラスタイトです.ハイアロクラスタイトは,海底の火山が噴火したときにできるもので,周囲の岩石を破壊しながら溶岩が流れたりして,溶岩と破砕された岩石がゴチャゴチャになったものです.幌加内オフィオライト上部のものです.中生代ジュラ紀の空知海台(海底の台地)生成の時のものでしょうか. |
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河原の転石の斑れい岩です.河原には多量の斑れい岩が観察され,いずれもはっきりとした層状構造が見られます.地下深いところでできた深成岩ですが,マグマがゆっくりと対流して層状構造をつくったものと思われます.趣のある石なので,庭に置いておくにはなかなかいいかも. |
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露頭右側は蛇紋岩,左側は緑色岩です.境界ははっきりしませんが,常識的に考えれば断層しかありません.このあたりの蛇紋岩はかなり粘土化しているものもあり,その道の人によればそれを焼き物に混ぜると金色に発色するとか....←その後、実際にやってくれた人がいました。渋い金色でした。 |
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河床に露出する角閃岩です.角閃岩は斑れい岩・玄武岩などが変成されてできる岩石ですが,ここのものの多くは,斑れい岩が角閃岩になったものらしく,両者が遷移しているようすがあちこちで観察されます. |
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さて新発見! 「リヒター閃石(岩石コーナーを参照)」が,蛇紋岩にへばりついています.リヒター閃石は角閃石の一種ですが,あまり報告例も多くなく,勿論士別では初の発見です.蛇紋岩にへばりついた状態の報告も聞いたことがない.これでリヒター閃石の起源が少しわかりました.超苦鉄質岩の一部(おそらく斜方輝石岩の部分)が何らかの特殊な条件で角閃岩に変成されたものだったんですね.どのような変成条件だったのか,不思議なことがいっぱいです. |