新生代新第三紀中新世
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浅い海の時代
 8500万年前から2000万年前までの期間の地層や岩石は,このあたりでは発見されていません.この期間,地下深くでは火成活動が発生し,地盤は隆起を続けており,後に道東形成する海底の地層とともに,幻の陸地「オホーツク古陸」が接近してきて,衝突・接合が起きています.また,2500万年ほど前には古ユーラシア大陸の東の端が分裂・東進して,日本海が形成され始めました.
 中新世には,現在の興部付近に「ウェンシリ地塁」という山地が形成されました.これは日高山脈の北方延長と考えられます.そして1500万年前,世界的な海水準の上昇が起き,日本海が朝日町にまで延びて入り江となっていました.その入り江にはウェンシリ地塁から礫や砂が運び込まれ,比較的短い期間で埋め立てられてしまいました.おそらくリアス式海岸となっていたことでしょう.このときの地層を築別層・奥士別層・似峡層と呼び,朝日町や士別峠などで貝化石が発見されています.




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