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工事現場はこんな感じです.現在はすでに観察できなくなってしまいました.ここは作業道の工事らしく,ややゆっくりペースで工事が進んでいます.でも,小泉政権になって高速道路の建設計画が中断しそう! ということで現場の人達は殺気立ってるかも?? 何の変哲もない露頭ですが,ここに新発見が!! |
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写真左側は中生代のイドンナップ帯の緑色岩(溶岩だったもの),右側は新生代中新世の砂岩と泥岩です.この境界はどうみても断層ではないなぁ.不整合ですね.境界部がグニャグニャです.おそらく緑色岩が現地形(海底の岩盤)をつくっていて,そこに海が入り込んで砂岩泥岩が堆積した感じです.境界部にはわずかに緑色岩や黒色頁岩の角礫があります.
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ちょっと右側に進みます.新生代の砂岩層のゾーンです.人物(石井彰洋さん:士別小学校)が立っているあたりに三角形の色の濃い部分がありますが,これは中生代の緑色岩の大きなブロックと思われます.断層なのかな?と初めは思ったのですが,どうもちがうようです(・・・と考えたのは石井さん).砂岩や泥岩の中に緑色岩の塊がドカッと入っていることは普通はありません.海岸の崖をつくっていた岩石が崩れて,海底の砂の上に落ち込んだものでしょう.
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上の写真の緑色岩の右端の,緑色岩と砂岩の境界です(左が緑色岩で右が砂岩).やはり断層ではなさそうです.境界部がフニャフニャになっているでしょう? 緑色岩ブロックの上に砂岩が堆積したものだと思います. |
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さらに砂岩に近づいてみました.白っぽく見えるのは貝化石です.タマキガイ,タマガイ,キリガイダマシなどがあります.保存状態はあまり・・・・.しかし確実な海成層で,剣淵の新生代の地層で,はっきりと海成層とわかるものはここだけです.貴重!!!. |
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タガネの左上などに,黒色頁岩の角礫がいくつか見えます.新生代の泥岩の中に中生代の地層の角礫がたくさんあるわけです.この他にも数十センチ大の角礫が随所に見られ,その親玉がさっきの巨大な緑色岩ブロックと考えられます.これらも崖からバラバラと落ちてきたものと考えています. |