このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい. |
前回に引き続き、朝日町岩尾内の柵留(サックル)林道付近の第3弾です。前回は行者の滝付近のトロクトライトという珍しい斑れい岩をご紹介しました。今回はちょっと地質から離れて、自然観察会で見てきたものをご紹介します。 |
今回は特別学芸員の義光康弘さんが、森林鉄道の史跡を案内してくださいました。写真は線路脇にあった玉石を重ねた壁です。対岸のサックル川側にもありました。 義光さんの説明によると、森林鉄道は昭和7年に開通して、昭和35年に廃線となったそうです。朝日町市街地と天塩岳の麓まで、30キロほどを結んでいたそうです。いくつかの支線がつくられ、この日に訪れたのは昭和12年開通の柵留線の廃線跡でした。 この日は昔の線路をイメージしながら林道を歩きましたが、確かに普通の林道に比べて勾配がゆるかったり、カーブもゆるい感じでした。現在は線路の続いていた似峡市街地も岩尾内湖の湖底に沈んでいます。私の小学校時代の親友(前田君)のお母さんが似峡の出身で、子供の頃から「にさま」という町の話は聞いていましたが、まさかここがその場所だとは、士別に来るまで知りませんでした。そんなことも考えながら、ちょっとしたタイムスリップを体験したような気分でした。 |
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そんなロマンチックな気分で林道を歩いていくと、このような無惨な風景が・・・・。そうです、平成16年9月8日の台風18号の被害ですね。全道的に木が倒れたりして大きな被害が出ましたが、このへんもやられてしまいましたね。この痕跡はきっと何十年も残るのではないかと思います。森の生き物たちもかなり被害を受けているんでしょうね。喜んでいるのは枯れ木に生えるキノコぐらいかな。ちなみに私の住んでいるマンションは屋根が吹っ飛びました・・・・(^_^;)。 |
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