このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい. |
美深町北部,小車の沢にある美深層の第2弾です。士別近辺では火山性の地層である美深層ですが,美深町北部の美深層は,貝化石を含む海の地層があるんでしたね。今回はもう少し詳しく解説します。 |
貝化石の地層に近づいてみます。白っぽく見えているのが貝化石です。わかりにくいと思いますが,これは全部「カキ(牡蠣)」ですよ!あの食べるカキですね。現生のものと全く同じ形をしています。取り出そうとしましたが,すぐ崩れてしまってダメでした。 さて,カキがいるということはどんな環境だったかというと,「潮間帯」の外ということになります。つまり,潮が引いたときにギリギリ海中というゾーンです。 |
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別の場所には,樹木の化石がありました。真っ黒に炭化しています。周囲の砂岩層の中には小さな植物の破片がたくさん入っています。「カキと樹木」この組み合わせは,海岸付近の環境を示していますが,海岸が埋まっていったか,あるいは海水準が変化したか,ということなどが考えられますね。どんなことが起きたのか,もっとよく観察して考えてみると面白いと思います。 士別に火山があったときの海ですから,きっとここの砂は士別方面から,昔の天塩川に運ばれてここまでやってきたものではないでしょうか。 |
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