このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい. |
士別市多寄の地層,「多寄層」を紹介します。多寄町は初めての登場ですね。国道40号線から東陽に抜ける道沿いの露頭です。 | |
ここが多寄の多寄層の露頭です。砂や礫を採取しているところのようですね。多寄町の登場は初めてですが,多寄層は以前も剣淵の露頭で紹介しました。覚えているでしょうか? 多寄層は河川の堆積物で,200〜300万年まえほどの地層です。地層としてはとても新しく,まだ岩石にはなっていません。スコップで掘れるほどです。硬くなった地層は「砂岩層」とか「礫岩層」とかいいますが,まだ硬くなっていない地層は「砂層」とか,「礫層」などとよびます。ここは砂層と礫層の地層ですね。 今はだいぶ削られていて以前とは様子が変わっていました。でも,まだ地層の様子を観察することはできました。「多寄層」という名前は,もちろん多寄で観察されるから付けられた名前ですが,多分この露頭がその由来なのだと思います。こうした名前の元となった露頭のことを,「模式地」といいます。(つづく) |
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