このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい. |
士別市多寄の地層,「多寄層」の第5弾です。第5弾はシリーズ最長でしょうか。「I Love多寄」ということでお許しください(多寄出身者は性格のいい人が多いので・・・)。またまた「堆積学」の続きです。とりあえず今回でやめますのでお許しください。多分またちがう地域の地層でやり始めると思いますが。 |
これは,「蛇行河川」の堆積物のつくられ方を示している図です。川の流れは,曲がっているところでは外側か速く,内側が遅いことは知られていますが,実際はこの図のように,斜めに渦を巻いています。渦が上から下に移動する外側では重力の力を借りて流れが速くなり,内側では下から上への流れで重力と逆のため,ゆっくりになるのです。そのときに,前回説明したことと同じようなことが起きます。つまり,流れの遅いところに砂などが堆積し,斜面にそって地層もななめになるのです。しかも川の曲がりにそっていますから,「丸く曲がって」います。 そのような丸く曲がった地層(トラフ型斜行層理といいます)は,第24・25回で紹介した剣淵の露頭にも見られます。地層は斜めになるばかりでなく,曲がっているのもあるんですねぇ。う〜ん,かなりわかりにくいですねぇ・・。すみません。 |
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