このコーナーでは,士別周辺の露頭をピックアップして,その様子を紹介して,その見どころやエピソードをお伝えします.いろいろな場所が登場しますので,皆さんも地質調査をしているつもりで楽しんで下さい.以前のこのコーナーに登場したものを見たい人は,このページの下の方から入って見て下さい. |
今回は士別市上士別の国道沿いにある大きな採石場の,日高累層群をご紹介します。ここは,上士別の山本組砕石さんが岩石を取っているところで,大規模な露頭が見られます。許可をいただいて見学させていただきました。 |
さて,これが採石場全景です。すごく大きな露頭が国道からも見ることができます。この山全体が日高累層群という中生代の地層からできており,非常に硬い岩石が採取されています。日高累層群は,これまで何度か登場している地層名ですが,これまでは主に朝日町のものを中心に紹介してきました。 実はこの日高累層群,上士別から東の方にしかない地層で,上士別・朝日町・西興部・興部町・愛別町などに分布しています。なぜ西の方にはないのでしょう? ・・・それには深〜いワケがあるんです。このあたりは以前もお話ししているのですが,今読んでみるとかなり不親切な解説になっていますので,もう一度ていねいにお話しさせていただきたいと思います。 |
中腹に上がってきました。山本組砕石さん,作業中にありがとうございました(実は山本さんの社長さんの息子さんの担任でした)。 さて,この山は主に2種類の岩石からできています。ひとつは黒色頁岩,もうひとつはチャートです。いずれも中生代白亜紀後期の日高累層群の岩石で,非常に硬い岩石です。もともと海底に堆積した泥などが地層となり,長い時間をかけて硬くなった岩石です。1億年ほど前に堆積した地層と考えていいのではないでしょうか。一言で海底と言っても,いろいろな環境があります。いったいどんな海底だったのでしょう? それに,先ほどの「深〜いワケ」とは? 詳しいお話はこの後のお楽しみということで! |
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